ファミリースナップ
Family Snap「いい人をお父さんとお母さんが見つけてくるからね」
高橋家庭今回は、福島県にお住いの高橋ミツオ・カスミさん夫妻(仮名)。小学校3年生の長女を筆頭に長男、次男、次女と4人のお子さんを持つ6人家族です。
県で1、2を争う卓球の母!
お二人は20代前半に知り合いましたが、家庭を出発したのは出会ってから7年後のことでした。
編:お二人は、どんな気持ちで家庭の出発をしたのですか?
夫:私は男3兄弟の末っ子。長男は家を継ぎ、次男はITバリバリで稼ぎ頭。自分はどうやって親孝行しようかと考えていました。本当の親孝行はなんだろうと考えて、素晴らしい家庭を作り孫の顔を見せる事が真の親孝行と考えました。
妻:夫は、私の兄に似ていました。お兄ちゃん大好き!だったので、夫のことは兄妹のように家族のように、空気のような自然な感じで、二人の生活はスタートしました。
夫:彼女は結婚するまでは卓球の実業団選手だったんです。国体の選手にもなって、県で1位2位の選手だったんですよ。
編:それは凄い! でもそれでは、お二人揃っていろいろとお忙しかったすね。
夫:そうなんです。距離も離れていましたし、まだメールも無いような時代で、コミュニケーション不足になりがちで。彼女には寂しい思いをさせてしまったと思いますが、彼女のお義母さんにすごく助けられました。
編:お子さん作りに関しては、最初からいろいろ相談されていたのですか?
妻:長女は夫婦で生活を始めてすぐに授かりました。そこから、2年ごとに子供を4人。計画的に。(笑) 夫は最初、5人ほしいって!
夫:あれ、そんなこと言ってた?(笑) 自分が3人兄弟で、長兄の家も子供3人。私は親に孫の顔を見せることしかできないので、長兄家の3人を抜きたい! という思いがあって、4人授かっているのはとてもうれしい! 計画的なのは全て妻の頑張りです。
宇宙に連れてって!
編:教育の大きな方針を決めていますか?
夫:そうですね。しつけの観点で私は、子供がミスをしても3回までは叱らないようにしています。
例えばコップの水を1回こぼしても何も言いません。、わざとでなければ。2回目も怒ったりしません。「今2回目だよ」と言います。そうするとたいてい3回目をしない。しかし、もし3回になったら「ぴしゃり」と。(笑)
妻:子供が、例えば0点を取って来ても、それをその子の100点として受け止めて、否定しない様にしてます。一人ひとり個性があるので。ダメな時は夫がぴしゃりと行きますから、二人でカッとしちゃうと子供の行く場がなくなっちゃうので、私は言わないように。たまに感情的になって言っちゃうこともあるけど。夫婦での役割はうまくいっていると思います。
編:どんなお子さんに育てたいですか?もしかして、娘さんは今をときめく卓球少女だったり?
妻:卓球はやらせていません。(笑) どうやら音楽に才能があるようで、最近ピアノを始めました。あと、知人から「七田式」を紹介されて長女は0歳から通っています。その経験を友人のママさんたちに紹介したりして。子供たちみんなに天才になってもらいたいと思って紹介しています。
実はピアノは結婚前からのお父さんの夢で、自分がコーヒーを飲みながら娘にピアノを弾いて欲しいと。聞いたときはすごい夢だなあと思いましたが。経済的に落ち着いて今年の2月からようやく習い始めました。
長女はすごく音楽の才能があると言われていて。占い師さんが、生まれる前から「人見知りだけど音楽の才能はすごいよ」と言っていたんです。どんなもんなのかなと思ってましたが、習い始めるとすごい勢いで上達。いつも弾いているし。本当に好きなんだなと思います。やっぱ才能あったんだなと。夢を叶えて欲しいなと見守っています。明日は発表会です。
お父さんは、他にも凄いこと言っているよね、宇宙にって。
夫:ハハハ。息子に言っているのは、お父さんとお母さんを宇宙に連れて行って欲しいと。息子がそれをどう捉えているかはわかりませんが。(笑) 私も子供の頃、将来の夢にパイロットって書いていたのです。何の動機もなくですけど。
まあ、一所懸命勉強しないといけないんだなと、思ってくれていると思います。一所懸命やって欲しいと。ただ勉強しろ! と言うよりも、ビジョンを描いて欲しいと。
妻:男の人はすごいなと思って聞いています。(笑)
子供には、本物を見せてあげたいと二人で話していて、大学の公開研究発表会に行って実験を体験したり、水族館に行ったり。実家が福島なので山でカブトムシとりや、農業をやっているので体験したり。娘とクラッシック・コンサートに一緒に行ったりしたいと思っています。とにかく体験させてあげたい。
上から順に愛そう
編:子育ての大変なこと、4人姉弟ならではのエピソードがあれば教えてください。
夫:大変なことは、私は思い浮かばないなあ。いつも一緒にいる妻は大変だと思いますが。それより喜びが2倍3倍。ちょっとそこら辺に出かけるだけでもみんな一緒で賑やかだし。お姉ちゃんがよく引っ張ってくれてます。
上から順番に愛そうと、意識しています。長女を頼りにしているし、長女もよく懐いてくれて、甘えてくれるといいますか。父娘の関係がとても良いので喜びが深い。それに連なっている弟たちの姿にまた、喜びが溢れる。
妻:大変なこと……夫が居ないとみんな自由になっちゃって。一人ひとりが違う意見を言い始めると、収拾つかなくなりますね。
いつも夫と「上から順に愛そう」と話しているので、長女を中心に決めたらと言うのですが、下の子が納得できなくて。喧嘩になって、大変になって終わりってなっちゃう。その辺がやっぱり、情をつかむのが難しいですね。
喜びも、いっぱいあります。一人ひとりいろんな話をしてきて、うれしい話もいっぱいしてくれるし、相談もしてくれるし。4人いる分楽しく生きてるな、喜びをもらっているなと思います。相談してきた時、どのように答えてあげるかが重要ですよね。
編:子供さんには、結婚のことをどのように話していますか?
夫:祝福という言葉は使っていないですが、長女には「いい人をお父さんとお母さんが見つけてくるからね」と。長男にも小さい時から同じ様に言ってきています。
娘とかは、一緒にお風呂に入ったりすると、お父さんの“おちんちん”に興味があるわけですよね。(笑)ツンツンしたりしてくるんですけど、その時に「これはお母さんのだからね。お姉ちゃんのはお父さんとお母さんが探してくるからね」と、ざっくばらんに言っています。(笑)下の娘にも同じ様に言ってあげています。
千年、万年……
妻:この結婚に、本当に感謝しています。たくさんの子供も授かって。
長女の名前には千年も万年もまっすぐ天につながってほしいという願いを込めています。私は4人も授かろうとは思ってなかったんですけど、3人は女男男で一姫二太郎で生まれて、4人目も授かって万々歳かなと思っています!
夫:自分たちにはまだまだ力量がないけれど、子供たちに希望をかけています。
世の中で、有名人ではないですが何かしら突破したものがないと。子供たちが私たちにはできなかった何かを成し遂げて、真の家庭の素晴らしさを世の中にアピールしてくれれば、とても素晴らしい。
ご夫妻が喜びの中で愛情を注ぐお子さんたちの将来が、本当に楽しみな高橋さん家庭でした!