幸せな家庭生活のために

For a happy family life

子供の成長と親の成長

結婚した夫婦が愛し合って子どもを産むと、また新しい愛の境地が開かれます。それが最終段階にある「父母の愛」です。
父母の愛の特徴は、「無条件的な愛」、そして「自己犠牲的な愛」です。

親は子どもが「優秀だから」「自分の言うことを聞くから」「将来自分を養ってほしいから」愛するのではなく、できの悪い子も、あまりハンサムでない子も、ただ愛することができるのが父母の愛なのです。

また、我が子のためであれば、自分の生活費を削ってでも投資し、危機にあっては子どもを守るために自分の命を捨てることさえもいとわない、崇高で気高い愛が父母の愛です。

父母の愛は、子どもを愛し、育てることで成長していきます。
その意味では、子どもの成長とともに親自身も成長していくと言えます。
子どもが0歳のときは親も親としては0歳であり、子どもが3歳になれば、親も3歳の親になるのです。
その観点から言えば、子育ては親自身の愛の成長にとって、とても重要な作業なのです。
最近、「イクメン」という言葉が流行っていますが、こんなに重要で貴重なものを女性だけに任せておくのは、実はとてももったいないことなのです。
子育ては夫婦の共同作業で行うものであって、本来、「イクメン」も「イクウーメン」もないのではないでしょうか。

子どもがいるから、親は親になれるのです。
子どもがいるから、親は愛の完成という人生のゴールを目指すことができるのです。
もし子育てで難しさを感じることがあったとしたら、それも親自身の愛の成長のためだと考えて超えていきましょう。
ぜひ夫婦が手を取り合って、人生のゴールに向かう最後の区間(一番長く、厳しい区間ですが)を走り抜けていきましょう。

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