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市の「SDGsパートナー」登録を取り消される

島田建治さん(仮名)

 

編集:島田さん、今日はお時間を取っていただき、ありがとうございます。
まず、島田さんが代表を務めておられた団体(A県を明るくする会:仮名)について教えていただけますか?

 

島田さん(以下、島と省略):「A県を明るくする会」は、地元にゆかりのある偉人について学ぶ講演会を開催して実績を積み上げてきました。私は家庭連合の教会員ですが、同時に家庭連合の友好団体の会員でもあり、講演会は友好団体に後援していただき、開催しました。チラシにも友好団体の名前を載せていました。

 

具体的には、地元にゆかりのある偉人を称え、郷土愛を育む生涯学習の場を提供する、という目的で、他の教会員数名と協力して、一般市民に向けた講演会を企画して、地元の公民館で開催しました。講演には大学教授を講師としてお呼びし、国を越えて世のため人のために尽力した偉人について学びました。2022年4月に開催しましたが、その場には市民が100名くらい集まり、市議会議員や県議会議員も来てくださり盛況となりました。講演会で取り上げた偉人の子孫の方も市内在住ということもあって当日来てくださり、講演会は市民の皆さんに大変喜ばれました。

 

その他に、同じ年の6月にも地元の別の偉人を取り上げた講演会を行い、こちらも多くの市民の方々に来ていただき、盛況でした。

 

:それでは、市の「SDGsパートナー」に登録申請された経緯をお聞かせください。

 

:私が住んでいる市では、「SDGsパートナー」となる企業や団体を2022年の春に募集し、「A県を明るくする会」は4月の講演会開催の実績をもって、市に申請を行いました。SDGsパートナーのQ&Aを見ると、「たとえ実績が無く計画段階だとしても申請と登録は可能」と書いてあります。申請書に記入した活動内容としては、郷土愛を育む学習の場を提供するという活動と共に、いずれ清掃ボランティア活動も始めたいと思っていたので、それも申請書に盛り込みました。そして、申請して審査を経た後、6月に市の担当者からメールで審査を通過したとのお知らせが来ました。

 

その後、事務手続きのやり取りを行い、7月に市役所で行われる予定の登録証交付式に参加申し込みをしました。しかし、交付式は私が前日に新型コロナウイルスの濃厚接触者になったため、市に連絡を入れて欠席しました。数日後、担当者からは8月下旬以降に登録証をお届けすると連絡がありました。

 

:それなのに、どうして登録が取り消しになってしまったのでしょうか?

 

:まさに登録証交付式が行われたのと同時期に安倍元首相の事件があり、家庭連合や友好団体がマスメディアで批判されるようになりました。そんな折、7月中旬に「A県を明るくする会」と同じ名前で活動していた県内の他の教会員の団体が、県の地方紙で家庭連合の関連団体ということで批判的に取り上げられました。その報道を受けて私たちの市では、9月の市議会で日本共産党の議員が一般質問で家庭連合や「A県を明るくする会」の活動を批判しながら、市に対して家庭連合との関係を問いただしました。市側は「家庭連合や関連団体と関わりがある事案が確認された場合は適切に対応する」と回答しています。

 

それから10日ほど経ってから、市の「SDGsパートナー」登録の窓口となっていた企画政策課から私に電話があり、「A県を明るくする会は、旧統一教会と関連があるのでSDGsパートナーとして不適格である」として登録の取り消しを通告されました。連絡してきたのは、私が当初からやり取りをしていた担当者とは別の職員でした。

 

私は、市側の誤解を解いて再考を促すために当日中にメールを送りましたが、「家庭連合やその関連団体との関わりが社会的な問題となっている中で、市民に不安を与え、本登録制度の信用、信頼性を損なうおそれがあることから、パートナーとして不適当」であるという、問題点が不明確な回答しか送られてきませんでした。

 

会として行った活動に問題があるのであれば、登録の取り消しもまだ理解できますが、「家庭連合と関わりがある」だけで、しかも家庭連合の何が問題であるかも全く示されないまま、市から一方的に登録を取り消された形になりました。講演会の開催を一緒に手伝ってくれた教会員たちも、登録に喜んでいた分、取り消しには本当に肩を落としていました。私もただただ残念な気持ちです。

 

それから、SDGsパートナーの登録取り消しとは直接関係ありませんが、私たちの教会では2022年7月以降、他にも不当な扱いを受けた事例がいくつかありました。例えば、長年付き合いのあった弁当屋さんが、ある日突然弁当配達の注文を受け付けてくれなくなりました。また、教会の建物が古くなって外壁の塗装を業者に依頼した時、足場を隣の民家の敷地内に組まざるを得なかったのですが、塗装業者が到着して足場を組む段階で隣の住民からクレームが来て中止を余儀なくされ、結局塗装できないままになっています。他にも、教会員のお子さんが学校で友達から「統一教会だ」と言われていじめを受け、学校に行けなくなったということも起こっています。

 

私たちの教会では、教会員が明らかに不当な扱いを受けた事例を集めて嘆願書を作成し、県内から選出された国会議員の事務所に直接持っていきました。教会員やその家庭が置かれている大変な現状を知っていただき、国会での議論に反映していただくためです。しかし、10名弱いる県下の国会議員の中で、受け取ってくださったのはお一人だけで、それ以外の議員からは受け取りを拒否されました。受け取った議員も、具体的に何かしてくださったわけではないですが、私たちの思いを聞いてくださっただけでも感謝しています。

 

:お話をお聞かせくださり、ありがとうございました。

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