ファミリースナップ

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3才の娘が教えてくれた愛 後編

谷家庭 後編

 18トリソミー症候群を持って生を受けた谷英里愛ちゃん。苦難を乗り越えて遂に地上に生を受けた、彼女の3年の人生とはいかなるものだったのでしょうか。

谷家三人の生活の始まり

英里愛ちゃんは1ヶ月間の集中治療室の後、2ヶ月後に退院。谷家ではついに、夫婦娘の家族三人で毎日過ごせる日々が始まりました。

 

:疲れて家に帰って、娘がいると凄く癒されて。家ではもうずっと抱っこしているような感じでした。娘は自分では寝返りがうてないんです。でも、抱っこしてる時は、なんとなく娘の動きがわかるので、その動きに合わせてあげて。だから、寝返りをよくうって、自分の好きなところで寝る、みたいな感じで。よく動いていましたね。

 

:お洋服とかは、主人が娘かわいさで、何着でも買ってくれる状態で。主人からは会社に行っている時にも私にメールが届いて、「これどうかな?」って洋服の画像が来るから「あれ? 会社でちゃんと仕事しているのかしら?」と心配になったり。主人は本当に溺愛していました。(笑)

 

娘は、お花が好きなんです。カラフルなお花を見ると「わぁー」って、目が動いているのがわかります。娘との一番の思い出は、水族館ですかね。

 

:うん、そうですね。

 

:イルカショーを観に行ったんです。娘が、動いている魚を見て「はぁ!」って、すごく感動しているのが分かるんです。「何だろう、あの生き物」っていう感じで。初めて見るってこういう感覚なんだっていうことを、娘を通して親も体験して、感動しまして。

 

この、自然もそうですし、動物とか生き物に触れる時に、「神様が作ったものって本当に素晴らしいんだな」っていうことを、娘を通して感じさせていただきました。

 

医療のプロではない谷さん夫婦が、重篤な疾患を持つ赤ちゃんを24時間体制でケアする生活は、大変な苦労と緊張の日々でもあったはずですが、谷さんからほとんどその苦労は聞かれませんでした。
三人はしっかりと絆を深めて行きした

 

:母と子は目に見えない絆で、すごく深く結ばれていると思うんですけれども、父子の関係って一緒にいる時間も短くなりますし、なかなか結びづらいですよね。そこで、娘にはいつも「パパってすごいよねぇ」とか、「パパが居るからやっていけるんだね」っていう事は、ずっとずっと語りかけていて。主人が帰宅すると、「もうずっとパパのこと待っていたよ」と話して、二人をつないで。

 

そんなこともあってか、娘と主人の絆が凄く深くて。私が羨むほど本当にパパっ子になって、私も見ていて幸せでしたし、娘も父の愛と母の愛とを一身に受けられたんじゃないかなと思います。

英里愛ちゃんを襲ったRSウィルス

:「ああ、きっとこのままもう少し、娘と居られるんだなぁ」と、私たちにもちょっと未来が見えてきた時でした・・・。

 

 そんな時、エリアちゃんを『RSウィルス感染症』が襲いました。

 RSウィルスは、2歳までにほぼ100%の子供が感染すると言われる感染症で、発熱や鼻水・咳など、多くの場合軽症で済みますが、重度の心疾患がある子供には致命的なウィルスでした。

 

:神様の子女だから、娘なら強く乗り越えてくれるって信じていました。でも、それからどんどん、見る見るうちに具合が悪くなって、咳がひどくなって、最後は自宅だったんですけれども、呼吸が・・・窒息の状態で。
人間は呼吸ができないと脳に異常信号が走って麻痺状態になります。娘も最後は痙攣して、心肺停止になってしまったんですけれど・・・。

 

 英里愛ちゃんは、2018年10月4日深夜に聖和されました。

 

:「え、こんなにあっけないのかな」という思いと、この先どうしたらいいのかなっていう不安があったのと・・・。私たちの人生はここで終わっちゃうのかなって・・・。希望を絶たれたような絶望感みたいなものが、わあっと、一気に押し寄せてきて。

それでも、いつまでも取り乱して居るわけにはいかないので、「本当にありがとうございました」と、先生にご挨拶して。娘を抱っこして、連れて帰ろうとした瞬間に娘から、「楽しかったよー!」って、ものすごく明るい声で言って来るんです。「えっ?!」って。一瞬、何かこう、あまりにも私たちが、気が動転しているから、空耳というか、何かおかしなことが聞こえているのかなって思ったんですけど、そのあと続けて「パパとママの子でよかった」って、そういう風に言ってきて。娘のような気がするけど、でも、きっと、気のせいかなあ、なんていう風に、その時は思って、自宅に戻ったんです。

 

 その後、谷さんは、娘の喪失感にぼう然とする余裕もない、忙しい時間を過ごします。それもひと段落した時、また不思議なことが起こったのです。

 

「娘は本当に苦しんで最期を迎えたので、苦しいお顔をしていたんですけれども、家に帰ったらお顔がだんだん変わってきて。凄くこう、何かホッとして居る表情というか。

 

次の日になったら、娘の顔がどんどん笑顔になっていくんです。凄く笑っているから、挨拶に来てくださったお客様たちも「なんでこんなに笑っているの?」 と驚いていました。

 

だから・・・、本当に娘としてはようやく楽になれたというか。今まで3年間、私たちと一緒に幸せな時間を過ごさせてもらったんだけれど、やっぱり、苦しい中で耐えて来たんだなっていうのが分かって。

 

それは、私たちへの、親への・・・愛なのかなって・・・。

 

ただただ、本当に親孝行したいっていう思いで娘は・・・たとえ苦しくても、いつも、そういう苦しい顔を見せずに、一緒に、共にいてくれたんだなっていうことを感じた時に、本当に、無条件の愛っていうのはこういう事なんだなって感じさせてもらって。

 

その時に、私たちが、ご父母様に対する愛が果たして、ここまであるんだろうかって思った時に、ああ、まだまだそこまで行っていないなあ、っていう反省と。娘の、その心情をなんとか、私たちも相続して、ご父母様に、本当に親孝行していきたいなと強く思いました。

 

 英里愛ちゃんの聖和を知って、多くの人が谷さん宅をおとずれたそうです。英里愛ちゃんのお世話を手伝っていた看護師さん達は、「英里愛ちゃんがいなくなって、私たちは明日から何を頼りに生きていけばいいの!?」と嘆く方もいらっしゃったそうです。英里愛ちゃんの笑顔を、この世の苦海を渡る唯一の導きとして生きている人もいたのです。


英里愛ちゃんのお話で知る、生命の尊さ・偉大さ・永遠性は大きな驚きです。3年間の愛するたたかいに完全に勝利して聖和を迎えた偉大なる霊(たましい)。そのお話が今も私たちに力強く、愛とは何かを教えてくれます。

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