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教団職員ゆえに賃貸物件契約を断られる

星野健太さん(仮名)

 

編集:星野さん、今日は取材に応じて下さり、ありがとうございます。
賃貸物件を借りる際に、家庭連合の職員であることを理由に借りることができなかったということですが、詳しく教えていただけますか?

 

星野さん(以下、星と省略):私の場合、親が引っ越して住むために、家庭連合職員である私の名義で賃貸物件契約の申請を行ったのですが、審査の段階で却下されて契約することができませんでした。

 

私の両親は、2022年当時は60代後半で、首都圏の介護施設で二人とも同じ職場で働いていて、会社から指定された一軒家で夫婦二人と小型犬一匹とで生活していました。ところが、2023年の8月に体調の都合で二人とも会社をやめることになり、その家から引っ越さなければならなくなったんです。そのため、犬も飼っていたので、ペットOKの物件を不動産会社で探していました。

 

家賃も手ごろな良い物件を見つけたのですが、親は仕事をやめるので年金だけでは契約者となるのが難しい。そこで不動産会社の担当者と相談して提案されたのが、契約者の名義は子供にして、両親の貯金があったので両親が支払いを行うという方法でした。私のきょうだいは姉二人と私ですが、姉二人は結婚して姓が変わっているため、私の名義で契約しようということになりました。そもそも自分が長男なので、将来的に私が両親のケアをしていきたいとも思っていました。

 

それで、相談していた不動産会社の担当者は大丈夫だという判断だったので、保証会社の審査に進みました。ところが、その審査が通らなかったのです。「あれっ?何で?」と思いました。私は保証会社から直接話を聞いたわけではないのですが、不動産会社の担当者は、「契約者の会社の関係で難しい」と言われたと伝えらえました。

 

その説明だけでは納得できない思いもありました。父とも、「これはちょっとおかしいんじゃないか」という話をしていました。しかし当時私はかなり忙しかったので、審査に落ちた理由を不動産会社や保証会社に詳しく聞く暇もなく過ぎて行ってしまいました。

 

編集:その手続きを行っていたのは何月ごろですか?

 

:10月ごろでしたね。
両親が務めていた会社のご厚意で、12月まで両親は元の家に住んでよいことになっていましたが、他に良い物件も無かったので少し焦りもありました。

 

すると……なんの因果か分かりませんが、契約が断られたその直後に、両親が飼っていた愛犬が死んでしまったんです。犬は18歳くらいで高齢だったのですが、両親がすごく可愛がって大切に育ててきた犬だったので、家族みんな大変悲しみました。母は号泣していました。

 

結果的に、住まい探しもペットOKである必要が無くなり、制約が緩くなったので、両親の名義でも借りられる場所が見つかりました。しかし何はともあれ、私名義で申請した時には審査に落ちてしまったので、引っ掛かる思いは残っています。

 

編集:家庭連合の職員で不動産を借りられなかったという話は、他にも何件も報告されています。住居は生活していく上で必要不可欠であり、契約できなければ文字どおり路頭に迷うことになります。
ところで、そもそも家庭連合の職員でなければという見方もできるかと思うのですが、星野さんはなぜ家庭連合の職員になられたのでしょうか?

 

:一言で言うと、この教会に恩返しがしたいという理由が大きいです。どんな人でも、自分に良くしてくれたなら、そのために頑張りたいと思うものではないですか?

 

自分の場合は、文鮮明先生・韓鶴子総裁ご夫妻が、自分を本当に愛してくださっていることを感じて、ご夫妻が目指してこられた世界平和を自分も実現していきたいと思ったことが大きなきっかけです。

 

それから、大学生の時に教会関連の行事でアフリカの国に行ったことがあるんです。そこでボランティア活動などを行ったのですが、日本に住んでいると想像もできないような世界があることを体験しました。

 

編集:具体的に言うと、どういうことでしょうか?

 

:日本人は、世界的に見るととても良心の基準が高いと思うのですが、私が行った国は、日本人の感覚では普通ありえないことを平気で行ってしまう社会でした。例えば、平気で物を盗んでしまうとか、犯罪が起こってしまう。その国の方々は、心の中に何か物足りなさを感じていることを、私は現地の方々と接していて感じたんです。実際に本当に貧しい地域の方と接する機会があったり、かつて奴隷貿易の港があった場所にも行ったりしました。

 

そこで色々なことを考えたのですが、彼ら彼女らを見ながら、「もっと大きな幸せがあるのに、それを感じさせてあげられないのは悲しいよな」と思うようになりました。文先生ご夫妻が続けてこられた活動は、まさにその不平等を解決するための活動だったので、自分もその一助になりたいとも感じました。

 

それから、アフリカでの体験を通して、より大きな視野で物事を見ることができるようにもなりました。自分の人生を本当に意義あることや、生き甲斐を感じられることに捧げたいと考えるようになりました。これが、私が家庭連合の職員になろうと思った理由です。

 

編集:アフリカでの経験を通して、視野が広がったんですね。
今日はお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。

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