ファミリースナップ
Family Snap毎日のブログ発信と、神様が準備した出会い
小笠原裕さん「小笠原家庭教会」と題してご自身のウェブサイトを立ち上げ、家庭連合信徒としての声を発信し続けておられる小笠原裕さん。2024年3月には、信教の自由を守る千葉県大会を有志で開催なさり、多くの反響を呼びました。今回は、ご自身の信仰に関してや、発信の舞台裏をお聞きしました。
36年たっても嬉しい!
編集(以下、編):よろしくお願いします!
最初に、家庭連合の信仰や祝福結婚についてお聞かせください。たくさんお話があると思いますが、まずは家庭連合の信仰を持たれて良かったことをお聞かせいただけますか?
小笠原さん(以下、小):信仰を持って良かったことは、振り返ればやはり、妻と出会ったのが最大の恵みだと思っています。いつも一緒にいるだけで楽しい、顔を見るだけで嬉しいみたいな。そういう慕わしい気持ちを持てる人がいるということですね。
もちろん信仰がなくても、そういう関係を持っている良い夫婦はたくさんいらっしゃいますが、同じ神様と真の父母様(文鮮明師・韓鶴子総裁ご夫妻)を信じて、同じところを目指している、同じ方向に向いているという、それだけでも本当に嬉しいですよね。それが一番の恵みかなと私は思っています。
編:素敵ですね!
小笠原さんはご結婚が1988年、ということは今年で結婚36周年ですかね。
36年経っても、やっぱり未だに顔を見ると嬉しいというか、喜びなのでしょうか。
小:そうですね。本当に不思議ですよね。
向こうはあまり顔を見られるのは嫌だとか言うのですが、どこかに行くときは一緒に行くとか、それが習慣になっていますよね。
でも、祝福を受ける前、なんでこの信仰の道に来たかと考えてみると、そういう情緒的なものを求めていたとか、愛されたいとか、そのようなことではないんです。真理を求めるということに憧れたというのはあるでしょうね。
高校時代に、勉強するのも何のために一生懸命勉強するのか、その目的みたいなものが分からない。それは一生かけて探すものかな、と思っていました。でも目の前には常に何かライフイベントがあって、それを一生懸命やるのはいいのだけど、一体何のためにやるのだろう、みたいなことは相当考えていたのです。
それで僕の場合は、高校生の時に声をかけられて統一原理を聞いたわけですよ。でも、その当時は原理の深い部分はよく分からなかったんです。
そのうちに、本屋で統一運動を批判する本を買ったのです。50 年以上前の本です。今通っているところについて知ろうと思ったら、この本でひどいことを言われている。それでちょっと距離を置きました。
だけど、大学に入ってから、とにかく聞いてみないと分からないと思って、もう一度聞きました。そうすると、実際に教会で見聞きするものとは相当違っていました。例えば、研修に行くと閉じ込められて、そこからもう一歩も出られないみたいに書いてある。でも実際に行くと全然そんなことなくて、結構、歌なんか歌って楽しいじゃない?(笑)
あっという間に朝から晩まで経って、時間を忘れたんですよね。
統一原理で僕が一番感動したのは、創造目的のところとメシヤ論でした。
それを聞いて、これはやっぱり突き詰めて、自分なりの結論を出さないといけない。そう思って統一教会に入って研究してみようと思ったのが、出発点だったんですよ。それから、いろいろ検証しながら、やっぱり神様っているなって感じました。
あと決定的だったのは、祝福結婚を受けて、一緒に理想家庭を目指していこうという人と出会えるんだったら、本当に素晴らしいなと思ったことです。それから約40年経って去年、還暦を迎えました。
ブログの更新は毎日…
編:そのようにして信仰を持たれて今に至るということですね。
ところで、小笠原さんといえば、ブログや X(旧 Twitter)で信徒目線での発信をしておられます。ブログを始められたのはいつからですか?
小:4年前くらいから少しずつ書き始めたのですが、あの事件が今から1年半前に起きて、当時家庭連合に対して様々な批判がされていたので、「小笠原家庭教会」というホームページを作って、ほぼ毎日書くようになりました。
ここ(自宅)が「小笠原家庭教会」なのですが、会員は僕と妻しかいません。それを誤解して、僕が牧師だと思われる方もいますが、僕は牧師ではありませんよと説明しています。(笑)
ブログでは、家庭連合関係、信教の自由や宗教、哲学的な内容を投稿しています。
特に、あの事件後に、ジャーナリストや弁護士など、教会員ではないいろいろな方々が、行き過ぎた家庭連合バッシングはおかしいという声を上げ始めましたね。外部の方々が声を上げているのに、肝心の教会員が声を上げなかったらおかしいじゃないかと、思いました。
一番批判の対象になっている立場の人が自分の実名を出した上で、発信していかないと、筋が通りません。それがこのホームページで発信し始めたきっかけなんです。
去年の1月1日から始めているから、もう400通以上は出しているんじゃないかな。
編:毎日ブログを更新されていますよね。何かこだわりを持っていらっしゃるのでしょうか。
小:これは、もう日課としてやっています。できない日もあるけど、そういう日はバックデートして投稿して、とにかく毎日続けています。やめると続かなくなることが自分でも分かるので、とにかく毎日やろうという、それだけですね。
それから、書きたいことが頭の中に降りてくるんです。これ書きたいとか、あれもちょっと言わなきゃみたいな。そんなのが日々何かしらあるので、続けている感じですかね。
多分、この問題が解決するまでは続けるだろうなと思います。逆に、それしか僕にやれることがないですからね。
編:素晴らしいと思います!
毎日ブログで発信していて良かったことや、プラスになったことはありますか?
小:プラスはすごくあります。発信するからこそ得られる情報もあるし、関心がある方から声をかけて頂いたりしています。初めてお会いする方でも、僕が発信していることを知っている方だったら話が早いんですね。そういった意味で知り合いが増えたということが良かったです。
様々な出会い、そしてシンポジウム開催へ
編:ありがとうございます。
続いて、今年(2024年)3月20日に開催されたシンポジウム「信教の自由と人権を守る千葉県大会」についてお聞かせください。まず、シンポジウムの開催の経緯をお伺いしたいと思います。
小:一つのきっかけとして、川原義昭さんという教会員の方と出会ったことが、大きいと思っています。
去年(2023年)の10月に韓国で研修会があったのですが、そこから帰ってきたその日に、川原さんという方がどうも千葉で街頭演説をしているらしいと知りました。そして、午後時間が空いていたから、応援しに行ったんです。そうすると川原さんが駅前で街頭演説をやっておられたので、私は見ていました。ちょっとご挨拶させて頂いて、私もマイクを取ってもいいですか?と言ったら、じゃあお願いしますということで、少し演説をしました。それが川原さんと初めてお話しした機会でしたが、すごい人だなと思っていました。
その後、千葉県内の教会員たちで信教の自由大会を開催しようという話になり、1月末に発足会を行いました。純粋に自分たちでやろうという意思表明をした人が理事になって中心的に動いたのです。川原さんにもご参加頂いて、だんだん形が出来上がっていきました。
編:小笠原さんはどのような役職をされたのですか?
小:私は代表理事です。
私も行政書士の端くれですが、イメージしていたのは一般社団法人です。一般社団法人は理事と監事がいれば、法人ができます。理事が3人以上いれば理事会も設置できます。そういう規約を作って、いつでも一般社団法人化ができるような組織体系になっています。
もう一つは細かい話になりますが、銀行口座です。ちゃんとした規約があって、ちゃんとした実態がないと、銀行口座は作れません。今、信教の自由と人権を守る千葉県民の会という名前での口座があります。すべてのお金はそこに入れて透明性を高くしています。
編:千葉県大会は、キリスト教会の牧師の方や現職の国会議員も来られてかなり盛り上がりました。開催するまでのご苦労や、大会に懸けた思いを聞かせていただけますか?
小:当初、あそこまでのものは全然イメージしていなかったんですよ。
まず、3 月 20 日に開催日が決まりました。でも、大会の内容はあまり決まっていませんでした。
それで、ずっと X で家庭連合バッシングへの疑問を発信されていたある牧師さんに思い切ってDMを送りました。僕は X をやっているから、向こうも小笠原家庭教会のことは知っていました。そしてその牧師さんから、最初の返信がありました。
その後に 3 月 20 日にこういう大会があるのでどうですか?と送ったけど返事がありません。さすがにこれは無理だろうなと、一旦は諦めました。
ただ、自分の思いと正式な案内を、DMじゃなくて紙に書いて手紙を渡してこようと思いました。2月の初めです。大会の運営委員会が発足したのが1月末で、その週の日曜日なのですが、ノーアポイントで行ったんです。
行ったらその牧師さんが教会の中に入れてくれました。牧師さんは僕が送ったDMをすごく気にされていて、色々お話しする中で、出演を承諾してくださったんです。
私からすると、自分で話をしたから承諾されたとはとても思えなくて、この人は神様が準備したんだろうと感じたんですね。
それとほぼ同じ頃、2 月 6 日か 7 日だったと思うのですが、ある国会議員が、解散命令請求のプロセスの不透明さに関する質問主意書を国会で出されました。
かねて、僕はその議員の行動に注目していたのと、その方がなぜか僕の X をフォローしてくださっていました。そこで、 X で DM を送って、一度お話できませんかと伝えたんですよね。そうしたら、会いましょうというご返事を頂いて、3 月1日に事務所に行きました。
お会いした時に、お伝えした大きなポイントが 2 つありました。1 つは、シンポジウムにお誘いし、パンフレットをお渡ししたことです。もう1つは、家庭連合の信者に対する拉致監禁の問題です。拉致監禁の問題については、その議員はご存知ではありませんでした。そこで、こちらから資料を差し上げました。
タイミングがいいことに、3 月 12 日に総務委員会での国会質問があり、拉致監禁について、文科省の担当者に質問をしてくださいました。あと、その時にその議員が、家庭連合の信徒が準備している大会に参加してきますという話までしてくださいました。
この流れは、どう考えても自分では描けないし、神様が働かなければ起きないな、という感覚なのです。
大会が開催されたのは3 月 20 日なので、会ができてから1ヶ月半ですかね。
そして大会が終わったら、帰りににわか雨が降って虹がかかりました。それがダブルレインボーでした。感動しましたよね。
これは絶対に人間が準備したものじゃない、絶対に神様が準備したものだな、と思いました。
来場した皆さんも、いい大会だったと言ってくださるのですが、僕らが頑張ってできるわけでは絶対なくて、神様が見ておられたのだなと思う大会だったんです。
編:結局、何人くらい集まったのでしょうか?広い会場に変更したと伺っています。
小:2 回変えました。100 人の会場から 200 人に。でも 200 人も超えそうになったので最終的に 300 人が入る会場にして、参加したのが 262 人でした。
編:すごいですね!
反響もたくさんあったと思うのですが、どうでしたか?
小:大会を行って終わりではなくて、大会を一つのマイルストーンにして、ステップアップしていくことを考えています。
大会を通して私として一番大きかったのは、実は議員や牧師が来られたこともそうですが、信徒が自らの意思で立ち上がって、信教の自由を訴えたということです。
それで皆さんの心に火がついたんじゃないかな、と勝手に思っています。
編:ありがとうございます。
その後も取り組んでおられることはありますか?
小:そうですね。
これも一昨日来たばかりで、初めて人に見せるんですけど。(書類を取り出す)これが何かというと、宗教法人審議会の議事録が非公開なので、開示請求をしたのですが、それが却下されたので、審査請求という手続きをしたんです。それに対する回答がこれです。なぜ情報開示しないのかという理由が、ずらずらと書いてあります。
解散命令請求という、(宗教法人への)死刑宣告に該当するような行政処分をやっているのに、内容は全く非開示だと。信者どころか国民にも一切知らせない。これはおかしいと思っています。
編:これの問題を議員さんと一緒に対応されていると。
小:僕は意見書を出すつもりですが、この結果はその議員と共有します。そうしたら国会でも取り上げやすいので。そういう動きをしようと思っています。
私たちができることって、せいぜいこれぐらいしかありませんからね。できることはやらないといけないと思います。後で後悔したくないですからね。
編:最後に、小笠原さんが、今後挑戦なさりたいことはありますか?
小:最近、特に意識しているのは宗教者間対話です。
家庭連合の解散命令請求はおかしいと言っているキリスト教牧師の方々もいらっしゃいます。そういう方々と連携することができれば、また違う効果も出てくるかもしれないと思っています。
社会全体が無宗教化に進んでいるし、左傾化が進んでいます。ここで止めなければ日本はどうにもならない。そういうところに共感してくださる方は増えてきています。だから、そういう方々と共に声を上げていきたいと思っています。
僕は、世間が何と言おうと、どう批判しようと、それでも心折れずに自分たちの理想のために前を向いて進んでいくべきだ、と思っています。決して誰それが悪いとか言うのではなく、自分たちのやるべきことに対して誇りを持ってやれば、自然とここが台風の目になって、自ずと周りが回ってくるという風に思っております。
編:ありがとうございます。
今日はお時間を取っていただき、ありがとうございました!
小:どうもありがとうございます。
小笠原さんのウェブサイト「小笠原家庭教会」は、以下のリンクからご覧になれます。
小笠原家庭教会ホームページ(外部リンク)