ファミリースナップ
Family Snap3世代家庭は堅牢な幸福の砦だった
板垣家庭 前編家庭連合が目指す家庭理想は、世代間を超えて愛の絆を分かち合う、親子孫が共に暮らす3世代家庭です。
今回は、新潟県村上で地域・社会を盛り上げている4世代家庭、板垣家です。
地域では議員さん以上にがんばる!
家庭連合の理想は、親子孫3世代で生活する家庭です。
今回は、祝福結婚をうけた3世代家庭(孫も誕生して4世代)、板垣家にお話をうかがいました。
雪深い新潟県村上市の板垣家では、息子さんがまず家庭連合の信仰を持ち祝福結婚をしました。
その息子さんが自分の両親に家庭連合の内容を伝え、この内容は素晴らしいということでご両親も祝福結婚に参加して福を受けました。
夫:家庭連合の信仰を持ってから今日まで、変わらずに思い続けていることは、地域のために活動し、地域の人が一番悩んでいること困っていることに寄り添い、地域を元気にして差し上げる・・・それが私たちのやるべきことなんだなということです。ですので、地域のためには議員さん以上にがんばる!それが今の私たち夫婦の心構えです。
妻:そこまで思えるようになったのは、私たちに見せてあげられる‟真の愛の家庭“があった、ということなんだと思います。私たち夫婦だけではなく、地道に地域に尽くしてきた両親と、元気に育っている子供たちも含めた家庭ですね。
議員さんに会いに行く時も、夫が資料を作り私が説明を担当。議員の先生は「夫婦二人で来た!」と驚きます。(笑)
編:その家庭を築くまでにどのような歴史があったのか聞かせてください。
妻:新婚の頃の夫の仕事は新聞販売店の店長で、朝は早く、配達員の青年達の世話もあってとても大変な環境でした。まず、その殺伐とした生活にぬくもりをもたせて、夫を支えるように心がけました。
編:当初、お二人の間になにか葛藤はなかったのですか?
妻:それは、葛藤は誰にでもあるでしょう!(笑)
編:葛藤克服の道のりをぜひ聞かせて下さい。
妻:夫は本家の長男で真面目で親孝行。当時の国鉄(現JR)に入社していて将来は実家の農家を継ぐ予定でした。しかし、家庭連合の信仰を持って人生の方向を転換。そんな息子に両親はびっくりして大変なことになったと思ったけれど、これだけ周りに反対されても家庭連合の信仰を続けるには何か理由があるはずだと思い、自分たちも教えを学んだところ、これは間違いない内容だと確信し、両親自らも信仰を持ち祝福結婚に参加しました。
そんな道のりを経て、わたしたちは夫の実家で家庭を出発することになりました。
神様を中心にしてやろう
夫:しかし、実際に親子で一緒に生活を始めてみると、世代間の価値観がぶつかったり、いろいろありましたよ。
妻:親子の葛藤もあるし、もちろん夫婦の葛藤もね。
編:ご主人が最初に奥さんに会った時の印象は?
夫:最初に会った時は、すごく波動の強い方で、嫌だなあという思いはありましたね。(笑)
妻:そうみたいです。私のしゃべりは熊本弁で声が大きいので、びっくりしたみたいですね。主人と話している時ではなく、友達と話している様子を見て。
編:奥さんへの印象は、段々とよくなっていったのですか?
夫:うーん。いろいろありましたが。・・・神様からいただいた祝福だから。何かあっても原点はそこだから。その原点に戻って見つめ直す。そして努力しながら段々よくなる・・・そんな感じかな。(笑)
妻:夫は真面目で本当にまっすぐ純粋な人で、いつも何かあった時には神様を中心にやろう! と言ってくれました。それで、やってこられた。
編:奥さんは最初から旦那さんをそのような信仰的な人だと感じていたんですか?
妻:いやいや、最初はまったく逆だと思っていました。殺伐とした仕事環境にいたので、そういう部分は最初は分からなかったんですが、段々に分かってきました。
子育て これは私たちの子供ではない
妻:子供達を育てる時の原点は、神様の祝福を受けて授かった命なので、私たちの子供ではないという思いは二人の中にあるんですよ。神様から預かった子供なので、私たちの個人的な考えで育ててはいけないと。
夫:そうですね。子は鎹(かすがい)と言いますけど、夫婦間の鎹だけではなく神様との鎹でもありますね。
妻:神様のから預かった子供なので、東京という環境で良い教育をたくさん受けさせてあげたいと思っていました。例えばバイオリンとか…でもこちらに来たら選択肢が少ない。(笑) バイオリンはないけど、せめてピアノだけでも習わせようとすぐに中古のピアノを買って、娘3人には全員ピアノ教室に通わせました。
自分たちが食べるための基盤はある。屋根もある、お米もある(新潟の農家だから)。食べてはいけるから。(笑) だから、東京では貧しく生活していましたけど、実家に来てからは、子供たちの教育には手を抜かなかったんです。
編:娘さん3人とも学力も優秀ですよね。どのように育てられたのですか?
妻:市内にも塾はあります。でも三人とも塾には通ったことがありません。子供の学力は親が見てあげるべきであって、お金を払ってまで他人に丸投げするという考えを私たちは持っていませんでした。どんなに親が忙しかったり疲れていても子供が宿題をする時は必ず夫婦が交代で見てあげました。ラジオで「いいドリルがある」と聞けば取り寄せたり、子育てにいい本があると聞けば書店に行って買ったり、夫婦が常に子育てや学力への意識を持って高いアンテナを張っていました。
夫:それもすべて神様から授かった子供たちだから、立派に育てて、時(祝福)が来たら神様にお返ししたい。例えて言うなら、かぐや姫を育てたお爺さんお婆さんの心情だったと思います。
編:ご長女は韓国に留学もされていますが。
妻:「子供が神様の愛を持って国際的に活躍できるためには、中学から韓国に留学するといいんだよ」とおっしゃっていた文先生の話が夫に印象深く残っていて、子供に韓国留学を勧めました。
長女も「お母さんいつも韓国に留学するのがいいよって言っていたじゃない」と言って、留学に抵抗はありませんでした。私自身には記憶がないのですが、長女が小学一年生の頃から言っていたようなのです。
夫:留学が決まった後、韓国語のイロハは私が教えましたが、今では長女のハングルはペラペラ… 私のハングルなど話になりません。
妻:長女は中学から韓国に留学して、その後帰国子女として日本の国立大学に進学しました。
後編へつづく