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中外日報4月21日付の記事に対する再抗議文を公開

プレスリリース

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 中外日報4月21日付の記事に対する抗議文に対し、中外日報編集部から回答がありましたが、事実誤認に基づく報道に対して一切謝罪も訂正もありませんでした。中外日報社編集部に対して再度抗議文を送付いたしましたので、先方の回答書と共に公開いたします。

 

再抗議及び謝罪・訂正要求

2023年5月12日

〒601-8004
京都市南区東九条東山王町9番地
電話 075-671-3211
FAX 075-671-2140
中外日報社編集部 御中

〒150-0046
東京都渋谷区松濤一丁目1番2号
世界平和統一家庭連合 広報局
電話 03-3467-3181
FAX 03-3467-3186

 

前略
 貴編集部の本年5月11日付「『抗議及び謝罪・訂正要求』へのご回答」(以下、「回答書」と言う)は、当法人が客観的事実に基づいて行った抗議及び謝罪・訂正要求に対して、論理をすり替えた弁明に終始し、事実誤認に基づく偏向報道を行った点について一切謝罪も訂正もしていません。当法人は、改めて貴編集部に対して抗議すると共に、貴紙4月21日付の記事「旧統一教会 来月韓国で『合同結婚式』 解散命令請求急ぐ声も」の訂正及び真摯な謝罪を求めます。

 

 当法人は前回の抗議文において、当該記事に掲載された「教団は過去の合同結婚式と異なり、異に反したマッチングはないと説明しているが、本質的には何も変わっていない。教団の合同結婚式のパンフレットには、教団が指定する相手を拒否してはならないといった記述があり、今回も婚姻の自由が侵害される事例が発生しかねない」との阿部克臣弁護士(全国霊感商法対策弁護士連絡会=全国弁連)の主張について、現在の合同結婚式の実態から著しくかけ離れており、当法人に対する誹謗中傷にあたると指摘しました。

 それに対し、貴編集部は「厳密な資料の引用ではありませんが、以下の文献のなどが参考にされているものと考えております」と回答しました。即ち、阿部弁護士が言及した「教団の合同結婚式のパンフレット」なるものは存在していないということです。
一方、貴編集部は「教団の合同結婚式のパンフレット」を当法人家庭教育局編『父母マッチングガイド』にすり替えた上で、阿部弁護士が「真の父母様は決して、男女の出会いを、選択だとは教えていらっしゃいません」「ふさわしい人を数多くの中から選ぶのではなく、天が定め備えられた相対を、親子のみ言訓読や祈りの精誠で探し出す」などの記述を参考にした旨を述べています。

 しかしながら、同記述をどのように解釈しても「教団が指定する相手を拒否してはならない」(阿部弁護士)といった意味にはなり得ません。そもそも、当法人が抗議文で合同結婚式への参加プロセスを詳細に説明したとおり、「教団」が合同結婚式の相手を「指定する」ことなど、世界平和統一家庭連合の創始者・文鮮明師が結婚の相手を推薦していた時代から今日に至るまで、一切ありません。したがって、阿部弁護士の上記主張は、その前提から間違っています。

 また、『父母マッチングガイド』の当該記述は、子女である人間の幸福を願っておられる神様とともに真心を込めて永遠の伴侶を探し出すことを指導しているに過ぎず、「婚姻の自由の侵害」とも全く関係ありません。

 

 一方、貴編集部は「貴連合総裁・韓鶴子氏の著書『自叙伝 人類の涙をぬぐう 平和の母』(2020年5月1日第4刷)には、『昔も今も、家庭連合の合同結婚式は、愛と犠牲の象徴となっています』(277㌻)といった記述があります。櫻井義秀・中西尋子著『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』などには過去の祝福結婚の実態が報告されています。韓総裁の『昔も今も』という言明に対して、『やはり何も変わっていないのではないか』と深く懸念するものです。このような合同結婚式に関して問題点があることを指摘するのは、宗教専門紙としての使命であると考えております」と述べています。

 貴編集部が、当該記事を作成する時点で『自叙伝』の同記述を認識していたかどうかは大いに疑問ですが、いずれにせよ、貴編集部は、同記事を作成するにあたり、当法人広報局には一切取材を行いませんでした。貴紙が“誤報”を行う結果となったのは、貴編集部が当法人を敵視する全国弁連や一部「識者」の一方的な主張だけに依拠して記事を作成したからに他なりません。当法人は、貴編集部の偏向した取材姿勢に対し、改めて強く抗議します。

 

 なお、貴編集部は回答書で、「今回、訂正要求を受けて、貴連合(広報局)のご主張は認識させていただきました。今後の報道において参考にいたします」と述べています。しかしながら、当法人は前回の抗議文で、単なる「主張」を行ったのではなく、客観的な事実を具体的に説明しました。それを読めば、阿部弁護士の上記発言が事実無根であるのは明白です。

 貴編集部は、「宗教専門紙」を標榜するのであれば、特定の宗教を一方的に非難するような偏向報道を慎み、中立公正な取材・報道に努めるべきです。

 

 以上の次第ですので、当法人は、貴編集部の不公正・不正確な報道に改めて強く抗議すると共に、再度当該記事の訂正及び謝罪を求めます。本状受領後、2週間以内に文書で回答するよう求めます。

以上

 

 

以下は、Web掲載に伴う参考資料:中外日報社編集部からの回答

 

世界平和統一家庭連合広報局様

Fax 03-3467-3186

「抗議及び謝罪・訂正要求」へのご回答

2023年5月11日

前略
 4月27日付で貴連合広報局名の「抗議及び謝罪・訂正要求(以下、訂正要求)」の文章を頂戴しました。弊紙2023年4月21日付掲載「旧統一教会 来月韓国で『合同結婚式』 解散命令急ぐ声も」について、「事実誤認に基づく偏向した内容が多い」とするご指摘で、当該記事の訂正と謝罪を求める内容であります。
 訂正要求で取り上げられております阿部克臣弁護士の「教団は過去の合同結婚式と異なり、異(記事原文は「意」)に反したマッチングはないと説明しているが、本質的に何も変わっていない。教団の合同結婚式のパンフレットには、教団が指定する相手を拒否してはならないといった記述があり、今回も婚姻の自由が侵害される事例が発生しかねない」という発言に関しましては、厳密な資料の引用ではありませんが、以下の文献のなどが参考にされているものと考えております。
 「真の父母様は決して、男女の出会いを、選択だとは教えていらっしゃいません」「ふさわしい人を数多くの中から選ぶのではなく、天が定め備えられた相対を、親子のみ言訓読や祈りの精誠で探し出す」(世界平和統一家庭連合家庭教育局編『父母マッチングガイド』2021年2月12日第3刷、20、21㌻)。
 この部分に関連して、「祝福結婚の価値」は「何ら変わりません」とも明記(20㌻)されています。貴局が認められるとおり、これまでに貴連合(旧統一教会)による「婚姻の自由の侵害を認める判例」がありましたが、こうした判例を踏まえた明確な修正、変更が明示されず、むしろ本質的に「何ら変わりません」と強調されていることに、統一教会問題に取り組んできた弁護士が危惧を抱くのは当然かと思われます。
 貴連合総裁・韓鶴子氏の著書『自叙伝 人類の涙をぬぐう 平和の母』(2020年5月1日第4刷)には、「昔も今も、家庭連合の合同結婚式は、愛と犠牲の象徴となっています」(277㌻)といった記述があります。櫻井義秀・中西尋子著『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』などには過去の祝福結婚の実態が報告されています。韓総裁の「昔も今も」という言明に対して、「やはり何も変わっていないのではないか」と深く懸念するものです。このような合同結婚式に関して問題点があることを指摘するのは、宗教専門紙としての使命であると考えております。
 今回、訂正要求を受けて、貴連合(広報局)のご主張は認識させていただきました。今後の報道において参考にいたします。ただし、当該記事につきましては謝罪・訂正すべきものとは考えません。「特定の宗教を一方的に非難するような報道」とありますが、弊紙の報道の立場は憲法20条と12条を踏まえたものであり、旧統一教会問題ではまさにそれに関わることが問われている、とご承知おき下さい。
 なお、最後に申し添えます。貴連合が開催された記者会見で出席メディアの選別が行われてきた事実には改めて抗議いたします。これはメディアコントロールにつながり、報道の自由を脅かすものであります。

以上

中外日報社編集部
京都市南区東9条東山王町9
Fax 075-671-2140