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「強制棄教」を根絶に導いた「戦い」の軌跡―『日本宗教の闇』が出版

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新宗教信者に対する組織的「拉致監禁・強制棄教」。1960年代から始まったこの犯罪的行為の被害者は、家庭連合の信徒だけでも4300人を超えています。そして監禁から解放された後には、PTSD(心的外傷後ストレス障害)という2次被害に苦しむ人も多くいます。

この度、出版された『日本宗教の闇』(アートヴィレッジ発行)は、宗教ジャーナリストの室生忠氏が、1990年代末からおよそ20年にわたって、「拉致監禁・強制棄教」という深刻な人権侵害の根絶を目指し、「ジャーナリスト人生後半の全エネルギー」を注いで月刊誌等に執筆してきた著作の集大成です。

職業的脱会屋や一部のキリスト教牧師らが深く関わって行われてきた「保護(監禁)・説得(強制棄教)」行為は、棄教を拒否する限り信徒の身体的自由を半永久的に奪い続ける凶悪極まりない行いです。そうした中で脱会屋にレイプされたり、自殺に追い込まれたりした信徒もいました。

著者と東北学院大学元教授の浅見定雄氏との裁判の様子を描いた「第四章」では、浅見氏の「カネ」への異常な関心と、女性信徒に対するおぞましい「セクハラ紛い」の「救出カウンセリング」の実態が示されています。

「(脱会説得牧師、脱会屋)が直接手を下さずに家族にやらせる」日本のディプログラミング(強制棄教)は実に巧妙で、統一教会(現 家庭連合)などの新宗教に対する否定的なイメージを“隠れ蓑”として、「闇」に隠れて行われ続けてきた悪質な人権侵害であることが本書を通して明らかになります。

そんな犯罪的行為がゼロとなったのは2016年のことで、実に半世紀ぶりのことでした。本書には「強制棄教」の撲滅に向けた当法人の取り組みも描かれています。

本書の中で登場する国際宗教自由連合のダン・フェッファーマン会長は、「日本の拉致監禁には既成のキリスト教会と統一教会の対立という側面があって、宣教に成功していないキリスト教会のいくつかは、統一教会信者の強制改宗を、信者獲得の手段にしている」と指摘しています。

実に、つい最近もキリスト教ニュースサイト「クリスチャン・トゥデイ」には、統一教会の信徒を「拉致監禁」することでキリスト教の信徒にした例が恥ずかしげもなく堂々と紹介されている状況です。

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「拉致監禁・強制棄教」事件は根絶されたというものの、依然として「拉致監禁」を通した「改宗メリット」を享受し、「脱会ビジネス」としての金銭面の利益に期待している人々がいます。

本書を読むことで、そんな「闇」ビジネスを推進している人たちは誰か、どんな組織なのかを推理するのも面白いかもしれません。

本書が、真の「信教の自由」、「人権」について考え、様々な違いを超えて全ての人々が平和で幸福な生活ができる世界を形成する一助になればと思います。

本書はAmazon等でご購入いただけます。

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