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コミュニケーションに大切な声のエネルギーとバランス

幸福度がアップする家族のコミュニケーション講座
阿部美樹

声に対する好感度は何によって決定されるのでしょうか? これは二つの要素があります。一つは「声のエネルギー」、もう一つは「声のバランス」です。声が大きいというのは一つのエネルギーです。しかし、声を大きく自信をもって話しても、押しつけがましかったり、悪意に満ちていたりすると、嫌悪感を抱くものです。これは「声のバランス」が悪いために生じることです。

赤ちゃんは生まれるとまず、産声をあげます。人間は生まれるとすぐ「声」でコミュニケーションをとっているのです。

一人ひとり顔が違うように、声も一人ひとり違います。どの声が良くて、どの声が悪い、などというものはありません。もし「自分の声に自信がない」のであれば、自分の声を楽器に例えてみるとよいのではないでしょうか。低音、高音、太い音、細い音など、楽器にはそれぞれ特徴的な音があります。そのうちどれ一つとして不要な楽器はありません。それと同じで、あなたの声も世界に一つしかない貴重な声なのです。

しかし、楽器も演奏のしかたで、美しい音色にもなり、やかましい雑音にもなります。その個性を生かしながら、どのようにうまく演奏するかが大切なように、自分の声の特徴をどのように生かすかが大切になります。

それでは、声に対する好感度は何によって決定されるのでしょうか? これは二つの要素があります。一つは「声のエネルギー」、もう一つは「声のバランス」です。声が大きいというのは一つのエネルギーです。しかし、声を大きく自信をもって話しても、押しつけがましかったり、悪意に満ちていたりすると、嫌悪感を抱くものです。これは「声のバランス」が悪いために生じることです。

声には「温かい声」「冷たい声」といように「温度」があります。高すぎても、低すぎても、熱すぎても、冷たすぎても不快になります。エネルギーがあってバランスのいい声に人は集まります。人とコミュニケーションをとる場合には、声のエネルギーとバランスを意識することが重要です。

このように自分の声の癖を再度確認することは大切です。声の癖は心の癖のようなものです。声には人格が表れます。悪い癖を知り、そこを矯正することで心が前向きになり、人生が肯定的になることもあります。

そのために、まず、意識して自分の声を聞くことが大切です。声を吹き込んだテープを聞きながら分析すれば、悪い癖はすぐに見つかります。そして、その悪い癖は、意識すれば必ず直すことができます。

目標とする声の持ち主を見つけ、その人のまねを少しずつしてみるのもよいでしょう。のどや口の周りの筋肉が鍛えられ、少しずつ理想の声に近づいていきます。ポイントは、できるだけ多様な声を聞いて、その中からお手本を見つけることです。

バランスの取れた元気な声はプラスのエネルギーを持っています。だから心地よいのです。相手のことをよく観察し、ほめるべき点を真心こめてほめ、叱るべき点を真心こめて叱る。そうすれば、声からその人の「愛」が伝わってくるのです。そこにプラスのエネルギーがあるから嬉しく感じることができるものです。

特に、親子や夫婦といった親密な関係になればなるほど、言葉と声を選んだほうがよいのです。声の高さ、声のテンポを意識的にコントロールできるようになると、家庭の中の雰囲気がずいぶん変わることでしょう。

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