コラム

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心情文化あふれる家庭を目指しましょう

家庭力アップ講座
多田聡夫(家庭問題研究家)

私たちが子どもに対する時、行動だけを変えようとしていませんか?子どもの行動を変えようとする前に、まず子どもの気持ちを理解して上げることが大切です。親が子どもの気持ちに寄り添い、共感できた時に始めて子どもは安心して心を開き、親の願いに答えたいと思うのです。子供の行動に変化が生じるのはそれからなのです。

この講座で私たちが目指しているのは、美しい心情文化があふれる家庭です。この文化は、人を育成し思いやることのできる文化です。この心情文化は、家族が一緒にいることを心から喜ぶことのできる文化なのです。心情のネットワークで覆われているので、家族同士が思いやりと感謝にあふれ、信頼関係がしっかりと築かれている家庭となるのです。

 

先回の講座でも説明したように、家庭には目的があります。何でも言い合える家族、笑顔の耐えない家族、思いやりのある家族などです。家族みんなが目的を共有することによって、私たちの心の中に家庭という種を植えることができるようになります。そして、家庭の中に家族的な関係が生まれてくるようになります。

 

私たちが子どもに対する時、子どもの行動だけを変えようとすることがあります。朝起きてこない子どもに、「早く起きなさい」とか「テレビばかり見ないで、勉強しなさい」とか、なかなか教会に行きたがらない子どもに、教会に行くようにさせようとしたりしてしまいます。しかし、子どもの行動を変えさせようとしても、子どもはそうしてはくれません。そんな子どもの姿を見ると、むかついたり、つい怒ったりしてしまいます。そうするうちに、子どもに対して悪い印象ばかりが募っていってしまいます。子どもの行動を変えようとする前に、まず子どもの気持ちを分かってあげようとしたでしょうか。教会に行かない子どもの気持ちを分かってあげたことがあるでしょうか。実際は、親が子どもの気持ちを共感できた時に、子どもが行動を変え始めることが多いというのが私の経験から来る結論です。

 

もちろん、子どもが転換されるポイントは家庭の状況によっても違いますが、ここでは、基本的なポイントを紹介します。

第一は、もう一度子どもを信頼し愛することです。親は「子どものことは全部分かっている」と勝手に思い込んで、「悪いことをしている子」だと考え、子どもを信頼できなくなってしまいます。まずは、まだ子どものことを分かってあげていない、ということを自覚することです。

そして第二は、「自らを変えること」です。では、どこを転換させたらいいのでしょうか。子どもの行動を変えたいと望んでいた親であれば、心から子どもの気持ちを分かりたいと思うことです。私たち親は、ややもすると子どもの行動を変えたいと思って、子どもの話を聞こうとすることが多いのです。ですから、子どもがなかなか変わる様子を見せないと、すぐに落胆してしまいます。子どもの行動を変えようと思って話を聞くのではなく、本当に子どもの気持ちを理解しようと思って話を聞くのです。その親の動機や気持ちが子どもの心に伝わったとき、子どもは自らを変えようとするのです。つまり親が子どものために自らを変えようとした時に、その親の愛が子どもに伝わるようになるのです。

 

もちろん、最初からそんなに簡単にいくものではないのですが、継続して学習していくことで、あきらめることなく前向きに取り組むことができるようになることでしょう。また、一人で何とかしようとするのではなく、夫婦で協力して取り組むなど、家族同士の絆を深めることによって、より心を楽にして取り組めるようになっていきます。ぜひ夫婦、家族で話し合って取り組んでみてください。

 

最後に、親の感想をいくつか紹介します。

 

「自分の決め付けや子どもに対する分かりたい思い、聞いてあげたい思いがなかったことも、講義の中のお父さんの例とダブりました。一進一退はあると思いますが、全く子どもを分かっていないという自覚から出発できる気がします」

 

「子どもの問題を抱える中、問題は親である私たち父母であり、特に母親である私が問題であるということを悟りました。先回の講義の後にもう一度講義の内容を読み返し、私たち父母が変わる必要があると、主人にこの講義の内容の一部を伝え、自分は神様が共にある家庭を築くためにこのように努力していこうと思っていると話しました。主人も何か感じたようでした。夢をあきらめない、家族をあきらめない、自分をあきらめないことを心に刻み、学んだ内容を再度反復しながら、神様が共にある家庭を目指して頑張りたいと思います」