信徒の声詳細2:91歳女性 一世

茨城県 土浦家庭教会 藤井 令枝 91歳 一世女性

人類をわが子として愛する神様の姿に感銘

私は家庭連合に入会して37年になります。きっかけは、大学を卒業して就職も決まっていた長男の引き込もりでした。息子の将来のために種々の学びを得て、反省することが多くありました。親の愛に気付き、夫に対して素直でなかった妻の姿勢が子供たちに反映していたことを感じて申し訳なく思いました。そしてこの宇宙を創造された神の心情を知り、「神様は世界中の人が全て我が子であり、人種に関係なく一人一人を深く愛しておられる」という内容が深く胸に響きました。

学ぶ中で私の体験と文先生が歩まれた路程が重なりました。私は旧満州国で生まれ、終戦の翌年14歳のとき日本に引き揚げてきました。平和だった日常がソ連兵の暴挙と国民党、共産党の支配により国を失い、命の保証のない日々を味わいました。そのとき求めたのは神の助けであり、力を得、慰められたのは異国人たちの秘かな親切と援助でした。その経験と、我が国の敗戦が明らかになった頃、無実の罪で日本の憲兵により、瀕死の拷問を受けていたにも拘らず、深夜憲兵たちの日本への帰国を準備された文鮮明先生とその当時とが重なりました。

命がけの修行や深い祈祷を通して、神様の愛を解明して下さったのが文先生でした。「見返りを求めないのが真の愛であり、宇宙の天理のように人の為に生きること、イエス様のされたように怨讐を愛しなさい」と教えてくださいました。

尊敬する安倍元首相が亡くなり、しかも私たちの教会と関わりがあるという批判報道に接したときの驚きと喪失感は今も大きく残っています。偏向に満ちた悪意の報道を見た50年来の友人から、これまでの交友と送っていた小冊子を拒否され、虚しい思いをしました。一方では「あなたとの繋がりは変わりません」とか「大丈夫信じている」等と気遣って下さる友を通して、改めて人間関係のあり方を学びました。

今は胸にたぎっていたマスコミに対する怒りの思いは、自分だけ助かろうとして他を足蹴にして再び地獄へ落ちた芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』の大悪党カンダタに対するかのように、憐れみへと傾き、一日でも早く真理に目覚めて欲しいと願うようになりました。

私自身、未熟な者ですが家庭連合の会員として誇りを持ち、身近くは家庭の愛和のため、また地域社会の福地化、ひいては世界の平和のために誠を尽していきたいと思います。

ちなみに、きっかけとなった長男は病気で他界しましたが、長女は韓国の青年医師と国際結婚をし、三人の孫たちはそれぞれ医師として、また医療従事者として「人の為に生きる」ことを目標として感謝の日々を過ごしております。