家庭連合は、「為に生きる幸せな家庭、地域と共にある教会、
国家と世界に貢献する家庭連合」というスローガンを掲げ、
真の家庭づくり運動を推進しています。家庭連合の信徒は、
このスローガンの「為に生きる幸せな家庭」となるべく、
日々努力を重ねていますが、中には家庭内の様々な課題が解決できず、
苦労している人がいるという現実もあります。
本来、教会はそのような信徒(家庭)の悩みに対し、親身になって相談に乗り、
課題解決に向かうことができるよう寄り添って指導していくべきです。


しかし、これまでの教会の歩みを振り返ると、
その役割を十分には果たすことができなかったと言わざるを得ません。
上記の反省を踏まえ、この度の教会改革の一つとして、各教会に一定の教育を受け、
信徒の相談に適切に対応できる認定相談員を立てる「認定家庭相談員制度」を
導入することとなりました。
また、教会員の意見がより反映されやすい教会づくりにも取り組んでいます。
さらに、地域社会への貢献として、2011年の東日本大震災の際に発足した
家庭連合平和ボランティア隊「UPeace」の活動を拡充・強化し、
全国各地の教会で多様な地域貢献活動を行っています。
Family counseling system 信徒の心に寄り添う体制づくり ー認定家庭相談員制度

信徒家庭の課題解決の取組みが十分でなかったという反省を踏まえ、
教会改革の一環として2023年から始まったのが「認定家庭相談員制度」です。
これは、各教会の牧会者を中心として編成された認定相談員が
積極的に教会員の相談に対応する体制を作ることにより、教会員の課題解決を促進し、
教会員が何でも相談でき、真摯に対応してもらえると感じられるような
教会文化を醸成することを目的として作られた制度です。
一定の教育を受けて認定された相談員1400名(2025年5月26日現在)を全国に配置しました。
また、実際にあらゆる問題に対応していくためには、信仰のみならず、
基本的相談スキル、医学、教育…等、あらゆる分野の専門的な知識もある程度必要となります。
そのため、本部においても相談員教育のための研修を年3回継続的に行っています。

Promoting the Church Management Committee 教会運営委員会の推進


教会改革の一環として、信徒の意見を取り入れた教会運営を目指しています。今まで各教会の運営に関しては、教会スタッフが中心になることが多く、信徒の意見がなかなか反映されないという課題が一部ありました。
しかし、教会はなにより信徒のためにあるものであり、信徒が居心地の良さを感じ安心感を得て、知人友人も連れてきたいと思える教会へとさらに発展していきたいものです。そこで、改革の方針の一つとして、各教会に信徒の代表者を含めた教会運営委員会を設置するよう指導しました。具体的には、世代交代の問題、伝道の活性化、礼拝の質向上等、様々なテーマについて忌憚のない意見交換を信徒を交えてするように取り組んでいます。
現在は、8割以上の教会で教会運営委員会を設置して、信徒の意見を取り入れた教会運営がなされるようになりました(2024年12月アンケート結果より)。
さらに、教会内に目安箱を設置することで、いつでも信徒が自由な提案をできるようにしたり、所属信徒に対して独自のアンケートを実施して、その結果を公表する教会も出てきています。
実際に導入してみて、、、
Recruit 職員の教育と若手リーダーの育成 ー職員採用から定年退職まで

当法人では、職員採用制度、定年退職制度を採用しています。
採用試験や面接を経て合格した新入職員は、まず本部研修において、
就業規則や経理基準等の当法人の規則のみならず、コンプライアンス遵守のため、
法令や教会改革ガイドラインを学習しています。
その後、現場でのOJTや定期的な本部研修を経て、正式採用となり、各現場で活躍しています。
現場で4年以上の経験を積むと、牧会者コースを希望することができます。
コースに乗る2年で、現場でのOJTと年4回の本部研修(コンプライアンスはもちろん、
教理、教会の運営に必要な具体的資質等の学習)を経て牧会者候補生となり、
そこから若手牧会者が毎年輩出されています。
定年退職前にはセミナーを開き、定年退職後のライフプランについての学習や
先輩方との交流の場を持っています。

Empathize with 教会員家庭や二世に寄り添う
また、教会員家庭の二世の中には、親が教会の活動に熱心なあまり、
十分な愛を家庭で受けることができなかったと吐露する方や、
教会内の人間関係などで傷ついてきた方もいます。
そうした方々の悩みや痛みを受け止め、寄り添う活動も行われています。
教会まで来て悩みを打ち明けることができる場合もあれば、
教会に行くこと自体に抵抗がある場合もあることを踏まえ、
責任者やスタッフが本人の意向をくんだ上で、教会員の家庭に訪問している教会もあります。
現在、若手職員の大半は二世となっていますが、二世同士だからこそ
分かち合うことができる悩みもあり、相談することで悩みが解かれたり、
親子関係が改善したという事例が多数報告されています。

UPeace 継続的な社会貢献活動 ーUPeace

世界平和統一家庭連合 平和ボランティア隊「UPeace」は、
2011年3月11日の東日本大震災を契機に発足した、世界平和統一家庭連合のボランティア隊です。
主に家庭連合の青年・学生たちで構成され、文鮮明先生の「他のために生きよ」という
教えを実践するため、被災地でボランティア活動を行っています。
東日本大震災被災地のほか、熊本地震、広島土砂災害、能登半島地震などの被災地に
もボランティアを派遣してきました。これまでに派遣した延べ人数は5000人以上、
作業日数は1500日を超え、派遣先の住民等から多くの感謝の声をいただいています。
また、各地での社会貢献活動に関しては、従来から積極的に行っていましたが、
より地域に根差し、地域から本当に必要とされる教会となるために、
積極的な地域貢献活動を行うよう指導しています。
周辺道路や公園等の清掃活動、地域のお祭り・イベント等のお手伝い、
チャリティー・バザーや災害時の支援活動など、
教会がもっている人や場所などのリソースを地域に還元することで、
地域が抱える課題を解決し、よりよい社会環境の創成に貢献するため、
今後も積極的に社会貢献活動を行っていきます。
