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常夏のフィリピンから来た、雪国の花嫁

高田さん家庭

富山の高田家庭、日本とフィリピンの国際家庭のインタビュー後半です。

● メアリーグレイスがマリちゃんになった理由

:富山に外国人の奥さんを迎えてどんな感じでしたか?

 

:僕は、正直言って世間体を気にしないので・・・。どちらかというと母(祖父)の方が気を使ったのだと思います。妻をメアリーではなくマリちゃんと呼ぶのもね・・・。

 

祖母:悪いけど「マリちゃんになって」って、わたしが言ったんです。

 

買い物なんかでも一緒に行った時、「グレイス」なんて呼べば周りが振り向くだろうと思って。でも「マリちゃん」といえばみんなが何も思わない。

 

わたしは最初すごく抵抗があったんです、外国人のお嫁さんということに。近所にも、披露宴を終わって配り物をするときに初めて言ったんです。「遠いところから来たもので」と。「どこからけ?」と聞かれるので「フィリピンです」って、初めて言ったんです。

 

親戚にも、披露宴をするときに初めて相手はフィリピンから来た人ですって言ったんです。わたしが抵抗を感じて、受け入れられないというか、恥ずかしいというか、みんなが驚くだろうという思いが強くて。親にもらった名前があるのに悪いけど「マリちゃんになって」と言ったんです。

「いいよ」って言ってくれて、それからずっとマリちゃんです。親戚もみんな「マリちゃん」で、近所の人も「マリちゃん」でね。笑

 

:妻は、近所の建具屋さんに少し前まで勤めていて。そこのお給料明細の名前が「高田マリ」になってました。笑

 

祖母:彼女がとても器用なんですよね。会社でも褒められましたよ。障子貼りとかをしても器用だし、日本語の覚えも早くて、話し方も外国人らしくないと言われて。まあ、わたしからよく習うから八尾弁(富山の方言)になっちゃうんですけど。笑 料理も、日本の料理をどんどんやってくれるし。

長女:お母さんの料理、すごく美味しいんです。

● フィリピンのおもてなしの心に恥ずかしくなった

祖母:フィリピンはすごく食文化が素晴らしいと思いました。

 

結婚式で行った際にホテルに泊まっていると、マリちゃんのご両親が、スープなんかを作ってオートバイで持ってきて下さるんです。焼き豚であろうとアイスクリームであろうと全部手作りなんで、「わたし、恥ずかしい」と思いました。

 

日本ではこんなに手作りして人を持てなさないなと。何か買ってくればいいやと思っていて。だからマリちゃんも作るのうまいですね。

 

:お父さんが大工さんで、お母さんが靴の職人さんだったそうで。彼女も小さい頃お母さんの手伝いをしていたみたいです。

● 子供ができて、おばあちゃん教会に通うようになる

:お子さんの誕生のことを聞かせてください。みなさん健康に生まれたのですか?

:妻が28歳の時、結婚から3年ぐらいで長女が生まれました。産道がちょっと狭いので、念のため帝王切開でしたが。

 

:ちっちゃいけどみんな健康でした。笑

 

:初めての子を、助産師さんが抱っこしてみせてくれたときに、宇宙人みたいだなと思いました。なんていうのか、特別の使命があって生まれてきた子の様に感じました。

 

:色々大変でしたが、病院は大変よくしてくださって。フィリピンと違ってよく看病してくださるので、それはすごく安心しました。無事に生まれて、何も問題がなく、とても嬉しかったです。

 

:おばあちゃんは、初孫さんだったのですか?

 

祖母:上に姉が2人おりまして、その一人が出産していたので、初孫ではなかったんです。

そもそも、その長女が家庭連合の信仰を持っていて、息子が悩んだときに、本(原理講論)を渡して。息子はそれを何べんも読んで。最初は嫌だと思っていたんですけど、何べんも何べんも読むうちに、素晴らしい内容だと思ったそうです。それで、祝福も受けたのでしょう。

わたしは正直を言って、息子の信仰や、自分達の生活・親戚との付き合いとかで心に葛藤があって、自分の心は宙ぶらりんでした。

 

そんな中で、息子に子供が生まれて、教会に連れて行く様になりました。その時に「ちょっとこれはまずいぞ」と思ったんです。

 

わたし自身、「教会に行くのは嫌だ」と言っていた時期もあったんですが、「これはわたしも行くべきだな」と、思ったんです。

講義を何回か受けたりして、勉強はしていたんですけれど。孫たちが行く様になったら「わたしがちゃんとしないといけないな」という思いになりました。

● 「明日死んでもいいわ」

祖母:それと、わたしは「この息子に助けられた」という思いがありまして・・・息子夫婦二人の仲がいいです。とにかく仲がイイガです。それがわたしの一番の救いで、嬉しいんですよ。

わたしなりに少し悩んだことがあって・・・わたしが嫁にちょっと小ごとを言うことがあっても、息子は一切受け入れないんです。「嫁のことでこうして欲しい」と言っても息子は全然受け入れない。わたしの肩を一切もたんのです。笑

 

そこにわたしは救われているんです。素晴らしいな、いい息子だなと思って。

 

この二人がとても仲がいいから・・・これが、本当に大事なことですよね。

 

それで最近は、晩ご飯を食べても美味しくて美味しくて、

「明日死んでもいいわ」

と言う思いになる生活になったんです。

 

ここまではちょっとありました、いろいろあったんです。うちの亡き主人も、ひどいことを言ったことがあったんです。

 

「あんた、信仰しているから嫁にもらったんだよ」と。

 

今でも忘れないんですけど。やはり、日本人として見ると目に余ることもあったんですね。マリちゃんも大変だったけど、わたしたちもそれなりに大変なことがあったんですよ。でも、全て乗り越えられて。

 

今は夕食でもワイワイみんなで食べて、「婆ちゃんは明日死んでもいい」「ああ幸せ!」って。ここのところそればっかり言っているんです。

● 父と母から子供たちへ

:長女はシャーロック・ホームズが好きで、彼がボクシングをしていたと言うことで、高校でボクシング部に所属しています。大学は京都の大学で哲学を専攻したいそうです。長男は料理が好きなようで、ケーキなんかも自分で作ります。次女は週5日水泳教室に通っていて、算数とバトミントンが好きです。

:では春から娘さんが京都で寂しくなりますね。

:寂しくもありますが、自立心が強い子なので、外に出て独りでいろんなことに挑戦していく姿を見てみたいなという気持ちがわたしの中にあります。

わたしは若い頃から精神的に弱いところがあったり、今でも立ち直れていないところがあります。そんなわたしでも、神様・御父母様を知って祝福も受けさせてもらって・・・わたしみたいな人間でもいろいろと理想を思い描きながら、神様の思想を思い描きながら、そこに近づいていこうと思えるので。

祝福家庭から生まれてきた子供たちは、必ず意味がある。自分が生まれてきた深い意味があるんだということをいつか悟ってもらいたい。使命とか意義があると思うので、いつかそれを世の中に発信できるときがあると思うので、自分が生きていく中で悟って、感謝を忘れないで・・・いいことばかりじゃないですけど、神様からいただいたすごい血統、祝福を受けられた中での命。必ず意味があり、3人いたら3人、すごい人生を歩めると思うので、よく自分が生まれてきた意味を考えていける一人ひとりであって欲しいなと思います。

 

:生活する中に、みんなそれぞれのものを持っていて、それを、将来、何かに活かせるようなことが出来るように、一所懸命見守っています。

 

その道に行けるように。指導じゃないけど、していきたい。

立派にならなくてもいいけど、しっかりした思いを持って、人と接する人になってほしいです。

 

以上

 

編集後記:フィリピンからお嫁さんを迎えた富山の国際家庭お話をうかがいました。文化の違いの壁を超えた3世代家庭ならではの素晴らしい化学反応があることを聞いて、3世代家庭の重要性を再認識させていただいたご家庭でした。
ありがとうございました。

 

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