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海外宣教師夫婦の子育て日記

笹野家庭 中編

富山県笹野さんの前回のつづきです。

笹野家は、妻方の母(祖母)・ご夫妻・娘5人の8人家族。妻方の家業を継いで、家族三世代で生活されています。

✻幸せなら進め、亡き父の一言

 

編:奥様はご両親にどのように、自分の信仰のことを伝えたのですか?

妻:信仰については、最初はすごく反発して聞いてくれませんでした。
母:最初の印象が悪くてね。娘が突然いなくなって消息不明状態。笑
どこに行っても会わせてもらえず、ようやく娘から電話がかかってきても、今度はお父さんが電話に出るなって。出ると悲しくなるからって。そういう状態でした。
妻:結局は、主人がロシア宣教から帰ってきてからでしたよね。

主人の「教会に行ってください」という言葉で、母が教会へ行く様になって。私の言葉では弱くて行ってくれなかったのですが。

母:お父さんが亡くなる1年前かな、娘が用事で近くに来た時にこの家にも寄ったんです。その時にお父さんが、「お前は今やっていることが一番幸せなのか? 幸せならそこへ進め」と言ったんです。お父さんのその言葉があったから、私も歩み寄ることができたんです。

 

編:実家に戻られてすぐに理解し合えたわけではなく、お母さんもご苦労されて、お互いに努力して今の状態になれたんですね。

母:そうなんですよ。心では解っているつもりで家族で歩み寄ろうとしても、やっぱり食い違いが多くありました。でも今は、文先生の自叙伝を読んだりしていると、「ああ、なるほどな」と思うことがいっぱいあります。
今は、私も孫たちと一緒に教会に通っています。
夫:やっぱり、お母さんの気持ちとしては私たち夫婦というよりも、孫たちのためにという思いが大きいと思います。
母:この若夫婦は自分達が好きでしていることと思うのですが、今、孫達が一所懸命勉強しているので、私も一緒に努力しているんですよ。

✻子供に対する教育は“ぼやーっと”していた

 

編:お嬢さん達の進路を拝見すると経済学部や国際ビジネスなど方向性が明確ですね。どの様に育ててこられましたか?

妻:子供達と一緒に成長してきた気がします。

私自身あまり信仰教育には力を入れてこなかったんです。2世を育てる環境もなかったし、2世に対する教育はぼやーっとしていて。一般的な七田式の右脳教育などを聞いて、6歳までに命がけで子供の右脳を開発しようとしていました。信仰というより天才教育に命をかけていたんです。笑

私は、芸術性のある子供に育てたかったんです。美術とか音楽とか。6歳までに人格が固まると聞いていたので一所懸命やっていました。それとは逆に、母と主人は、勉強熱心なんです。勉強させたいタイプ。私は芸術性が大事だと考えてそこでぶつかったりもしました。
勉強が基礎になってくる。大学にも行っておかないと世の中の人には認められないんだと。それも一理あると想い、私も勉強に熱心になって、塾に送ったり、英語塾にも通わせたり、個人授業の先生にも通ったり。
夫:その送り迎えがまた大変で、80歳のおばあちゃんが車を出したり、免許を取ったばかりのお姉ちゃんが車を出したりね。

妻:勉強も大切だけど、私はそれより教会に行って信仰的に育って欲しいという気持ちがふつふつと湧いてきていました。
そのうちに、やはり子供には信仰が一番。勉強や芸術はその次と思ったのですが、自分はすっかり勉強第一で子供を育てていました。それが間違いだったなと気付いたのは3年くらい前からです。

✻母親の考えが子供にものすごく影響する

 

編:子供には信仰が一番大事だと気づくきっかけが、何かあったのですか?

妻:学校では唯物論、進化論しか習わない。学校の友達もほぼ異性とお付き合いしているという状況で、巻き込まれてしまう。影響を受けざるをえない。この子たちを守るところが必要だと思いました。

祝福というのは結果なので、受ける前が大事だと思ったのです。祝福を意識した生活。そのための教会。日課の優先順位を教会に置く。

長女は吹奏楽の部活でほとんど教会には行っていなかったし、次女はサボりサボり通っている状態でした。

そこで、仕事の忙しさにかまけて月に1〜2回になっていた日曜の礼拝を、なんとか都合をつけて夫婦で参加するようになりました。
教会で2世担当者さんが立って、子供たちが繋がる人ができたのが大きかったと思います。それまでは、親が代わりばんこに担当しながらやっている状態でした。

勉強一所懸命、部活一所懸命となると、どうしても教会に行けなくなるんです。そんな中で、どうやって子供を祝福に導けば良いのかなあと考えています。
子育ての中で、母親の考えが子供にものすごく影響すると感じてきました。自分の考えが子供に反映する。だから親が考えをしっかり持っていないといけない。そうしないと子供を正しく育てることができないと最近すごく感じています。

親が明確に「子供を祝福に向かわせる」という考えを持たないといけないですね。

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